MOEDAN

※垂れ流してる萌えは妄想によるフィクションです。

ちいさな恋の話

※学パロ
ニヒル先輩にぞっこんなニッツ君

お互いフリー
漂うHOMOの香り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


僕の先輩は、可愛い人だ。

 


勉強もできて、友達も多くて、僕には無いものをたくさん持っている。
そんな羨ましい先輩だけど、とっておきの秘密を僕は知っている。


先輩は、とても可愛い。


屋上でたまに寝てる時も、
いちごミルク飲んで校舎裏のベンチに座ってる時も、
僕を見つけて名前を呼ぶ時も、


とにかく可愛い。
先輩は、僕にとって特別な人なんだ。

 

ある日の放課後、図書館でいつものように勉強を教わっていた。
あのキラキラしてる先輩を、僕が独り占めできる唯一の時間だ。
少し誇らしくもなる。

そして、自分が少し頭が悪い事に、今はただ感謝をしていた。


「――おい、聞いてるか?ここの計算はそうじゃ無い」
「え!あ、ごめんなさい!ちょっとボーッとしてました!」
「はぁ?お前せっかく時間割いて教えてんだからちゃんと学べよ!」
「あぁ…ごめんなさい…」


怒られてしまった。
怒ってる先輩も可愛いから、あまり怒られた感が無い。
最近はどうにもこの勉強の時間が擬かしくて、勉強じゃない時間で会いたいものである。


「…お前、好きな子でも出来たのか?」
「え!?は、え!?な、なんで…!」


図星だった。
しかしそこまでは当たっていたが、


「生徒会長だろ?」


ニヤニヤしながら聞いてきた先輩…可愛いです。でも違います。


「会長さんは高嶺の花すぎますよ!僕には到底無理です…!」
「そうかぁ?お前、俺より身長高いし、会長も色白美人だから似合うと思うけどね?」


僕は先輩一筋です!


…って、今言えたらどんなに楽か。
しどろもどろになりながらうまく誤魔化しては見るものの、どんどん墓穴を掘ってるように感じて、自分でも何を言ってるのかわからない。

 

「いや、だから、その…僕は好きな人で悩んでる訳じゃなくてですね?」

「じゃあ真面目に学べ」

 

キッパリ言い放ってこの話は終わった。

少しホッとした。

 

「あ、そうだ、お前におすすめの本があってさー…」

「おすすめ?どんなやつですか?」

「確かここの棚に…」

 

角の本棚まで歩いて探す先輩。

僕より小さいから本を探すのも大変そうだ。

そこも可愛い。

 

「あ、これだよ!俺じゃ届かねーわ!ニッツ、取って!」

 

僕はシャーペンを置いて先輩の元へ向かった。

目的の本は先輩の頭二つ分くらい高い位置にあった。

でもこれ、先輩届きそうだけどな…?

 

「おい、ニッツ」

「え、何ですか?」

 

ちょうど先輩が上目遣いで僕を見てた。

あぁ、なんて可愛いんだろう。

そして思いもよらぬ一言を僕は耳にする。

 

「俺、お前がすきだ」

 

 

 

せんぱい、可愛すぎ、です!

 

 

 

 

 

I was in love

‐ちいさな恋の話‐

 

 

 

 

 

 

 

 

 (ニッツ君お幸せに…!!!!)

 

 

 

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