MOEDAN

※垂れ流してる萌えは妄想によるフィクションです。

学パロSS

※学パロHOMO

ニッツ☞ニヒル

実らない片思い

 

 

 

 

 

蝉が鳴き止まないある夏。

僕の授業は週に1度だけ長引く日があり、いつも終わるのが遅くなってしまう。

 

「あぁ~もうこんな時間じゃないか!」

 

毎週そんなことを思うが、最近は特に嫌に感じてしまう。

何故なら僕は見てしまったから。

どうしても先輩に近づきたくて、いつも探しては傍に寄っていたけど…。

 

「あっ…」

 

離れの校舎に行くには体育館を横目に必ず通らなければならない。

僕はいつもニヒル先輩がドアにもたれ掛かっているのを見ていた。

 

(今日もバスケの練習みてるんだ…)

 

いつもは放課後に僕はすぐ帰ってしまう。

ニヒル先輩が体育館に立ち寄っていたのは春が終わる頃に知った。

授業終わりに僕がたまたま見つけてしまっただけに胸が痛い。

 

ニヒル先輩はいつも、ノル先輩のバスケの練習を眺めているのだ。

 

僕はニヒル先輩が好きだ。

だからあの光景が見たくない。

でも毎週この日だけは見てしまう。

見なきゃいいのに、と思いつつも視線がどうしてもニヒル先輩を探してしまうんだ。

体育館に居る時は、なんだか声を掛けられなくてただ胸がずっと、ちくりと痛む。

その視線の先は僕ではないことがあまりにも辛くて張り裂けそうになる。

 

僕が入学してからしばらくした後、友達がまだいなくて焦っていた。

周りは楽しそうにしているのに、僕はうまく馴染めずに一人ぼっちでいたままだった。

たまたまお昼のお弁当を校舎の裏のベンチで食べていた時にニヒル先輩に声をかけらた。

 

「あれ?1年じゃん!こんなマニアックなところで飯食ってんのか!」

 

八重歯を見せてニコッとした先輩の顔は今でもはっきり覚えている。

僕はあの時声をかけてもらわなかったらまだ一人ぼっちだったんじゃないかなと思うと、本当に幸せ者だと嬉しく感じていた。

でも、体育館でのニヒル先輩を見ると、僕は不幸者だと矛盾めいた気持ちを抱く。

ニヒル先輩とは学校では仲良くしてくれるけど、放課後とか遊びに誘われたことないな…と改めて考えたことがあったけど、あの光景を見てしまうと全てを察してしまって僕からは何も誘ったりすることが出来ない。

一度でいいから…なんてことも考えたが、たぶんニヒル先輩が僕をちゃんと見てくれる訳がないのだ。

 

蝉の声がうるさく感じる。

僕は、これから先輩が卒業するまでこんな気持ちを抱えたままなのかな?

 

「……僕を見てよ。」

 

 

この言葉はきっと、届かない。

 

 

 

 

This love does not grow

‐淡い恋を夢見ていた‐

 

 

 

 

 

 

 

(ニヒル君は罪深き男よ…ニッツ君幸せになって…泣)

(報われる話作るって言っといて切ないエピソードやん…)



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